業務委託は自由度が高い反面、さまざまなトラブルに巻き込まれるリスクも抱えています。ここでは、特に発生しやすいトラブルの事例を知り、予防策を考えていきましょう。
最も深刻なトラブルの一つが、報酬未払いです。成果物を納品しても約束の期日に報酬が支払われない、理由をつけて減額を要求されるといったケースが挙げられます。契約書を交わしていない場合に発生しやすく、一度こじれると回収が困難になります。このような事態を避けるには、契約書で支払日と支払方法を明確に定めておくことが不可欠です。また、可能なら報酬の一部を着手金として前払いにしてもらうことも有効な手段でしょう。
仕様変更に関するトラブルも頻繁に起こります。仕事の途中で当初の予定にはない作業を追加で要求されたり、何度も手直しを指示されたりなどです。親切心で対応しているうちに作業量が膨れ上がり、最終的に報酬に見合わない膨大な時間を費やします。これを防ぐには、契約の段階で業務範囲をできるだけ具体的に定め、追加作業が発生した際の料金体系も事前に合意しておくことが欠かせません。
そのほか、プロジェクトの途中で一方的に契約解除を言い渡されたり、正社員と同じように勤務時間や場所を厳しく指定され、実質的に労働者として扱われる偽装請負の状態に陥ったりするトラブルもあります。これらのトラブルは契約内容が曖昧、力関係が対等でないことに起因します。事例を知って自分の契約は大丈夫か見直すことが、トラブル回避の第一歩です。